新サクラ大戦 感想。

サクラ大戦最後までやった。

ドラマティックアドベンチャーの名の通り、3Dとカメラワークでアドベンチャーパートでは本当にドラマかアニメを見ているようで良かった。

バトルも色々動かせて良かった。
特にローラーダッシュがし続けられるのが個人的には最高。
気になるところといえば、必殺技が一種類なのが残念。


と、なかなか楽しめた今作で評価も高くしたいところだけど、それは無理。
何故かというと、脚本・設定が酷いからだ。

○まずは設定。
降魔大戦で10年前、すみれを除く帝都・巴里・紐育の歌劇団の全てが犠牲になっている。
しかも、封印しただけで「向こうで戦い続けていると信じている」とか、仮に生きていたとしても酷すぎる扱い。救われない。
はっきりとしたことは描かれず、非常にもやもやする。
なぜこんな酷い設定にしたのかが、全く理解できない。

○時代が進んで、華劇団が増えた事は分かるが、世界華劇団大戦とは発想が安っぽい。
これなら前作を真似て、新しい要素を少し入れくるらいのもので良かった。

○操る機体も光武ではなく霊子戦闘機という物になっていて、今までアイデンティティでもあったであろう、ダブルのモノアイを捨てる暴挙。 まぁこれはやる前からわかっていたことだけど。

○機体が最初っから新機体が投入され、前作に大体あった物語中盤での新機体への乗り換えが無いので、盛り上がりに欠ける。

○今までだと、一度事件が落ち着いて新たな怪人が出てきたり、復活怪人が出てくるような展開がなく、物語としての盛り上がり・ボリュームに欠ける。

○台詞も妙な箇所が平仮名になっていて文章が変。

○結局また封印。 いや、倒して前の華劇団を助け出すとか、死んでるなら死んでるで形見でも持ち帰って供養してよ。 本当に前の華劇団が救われない。

○降魔皇を倒さないとスッキリしない。 歌劇団が救われてないし、驚異が残っている。

○今作は前シリーズの否定・別離がやりたいのかと思うほど。 某けものアニメが炎上したのを思い出した。アレもファンからしてみたら前作の否定らしく、当時某作のファンはこんな気持だったのか…。

個人的な評価としては、
ゲーム性:4
脚本・設定:-5
で、総評としては-1…かな。

次出るかもしれないけど、この感じなら買わないかもしれない。


新サクラ大戦 通常版
新サクラ大戦 通常版